<韓日慰安婦交渉妥結>被害者の怒りをなだめて実質的支援を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.30 10:50
28日午前10時。旧日本軍慰安婦被害者問題の合意のための韓日外相会談を控えて訪れた京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌムの家」は静かだった。現在、国内に生存している旧日本軍慰安婦被害者46人のうち10人が居住しているところだ。午後1時ごろ、「ナヌムの家」事務局職員が被害者が生活する居間から外部の人を送り出して出入り口の鍵をかけた。その後、居間の外に職員の声がもれた。「おばあさんたち、今日は大勢の記者が来るので、他の話をしては絶対にいけない。ただ、法的賠償と公開謝罪だけを話せばいい」という内容だった。
当初、この内容が何を意味するのかよく分からなかった。しかし午後1時ごろ、記者が会ったユ・ヒナムさん(87)さんは「私は日本政府を相手に20億ウォン(約2億円)の損害賠償を請求した。私の人生をこのようにめちゃくちゃにしたのに、それでも足りない」と訴えた。おばあさんの言葉の趣旨は、日本が法的責任を認め、それにより当然するべき賠償をするべきだという堂々たる要求だった。午後3時30分、韓日外相の合意文がテレビで発表される時、居間には挙動が可能な6人の女性が出てきた。合意内容に対する所感を尋ねる現場インタビューにはユ・ヒナムさん、姜日出(カン・イルチュル)さん(87)、李玉善(イ・オクソン)さん(88、釜山生まれ)の3人が応じた。