米国のインド太平洋戦略、中印の文明衝突を予告…韓国は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.04 16:09
ドナルド・トランプはなぜオバマ以来のアジア太平洋戦略を拡大・修正してインド太平洋戦略の旗を掲げるのか。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は韓国もトランプが掲げた旗についていく意思があるとのニュアンスの話をしたが、それは果たして正しい路線なのか。
トランプの中国封鎖戦略に新たに編入されるインドの戦略的位置をまず見てみよう。人口13億2000万人の大国インドを中心に、東・西南アジア地図を見ると、東にはベンガル湾を間に置いて東南アジア国家であるミャンマーと向かい合っている。インド北東部4州はミャンマー北西部のラカイン州と国境を接している。地図上で特に目を引くのは、インド東部マ二プール州モレ(Moreh)がベンガル湾を越えてインドシナ半島の西部に位置していることだ。
インドの北側では緩衝地帯の役割を果たせないネパールとブータンの向こう側で人口13億8000万の大国・中国がインドの首根っこを抑えている。ヒマラヤ山地では二つの大国の国境が触れ合う部分もあり、常に緊張している。北西側には宗教・領土をめぐって血みどろの争いを繰り広げているパキスタンがある。南に広がったインド洋からマレー半島南部とスマトラ島の間の狭い水路マラッカ海峡を過ぎれば太平洋が現れる。インド洋の珊瑚島ディエゴガルシアには米国の衛星利用測位システム(GPS)通信基地5カ所のうち一つと海軍基地がある。戦略核兵器が秘密裏に配備されたことでも知られている。