【コラム】朴槿恵大統領は太陽王なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.05 09:33
このように国政が壟断されている間、韓国経済は傾きつつある。まるでセウォル号が救えたことが分かっていても沈んでしまった状況と酷似している。今は応急措置でもしなければならないほどなのに、政局不安にまみれてただ眺めているしかない状況だ。このため警告音が次々と舞い込んで来ている。経済協力開発機構(OECD)は来年の経済見通しで、韓国だけを名指しして成長率を2.6%に下方修正した。構造調整の遅延と家計負債の増加に加え、政治的不確実性の拡大を理由に挙げた。
韓国号を救うためには寸刻を争うという状況だが誰もこちらを見ようともしない。構造調整が緊急課題の造船・海運・鉄鋼・石油化学・建設など5大分野は何も決まらないまま漂流し、経済体質の改善に向けた5大労働改革法案は猶予されるか国会で足止めを食らっている。未来産業とされていた創造経済と文化隆盛は崔順実が絡んでいたためドブの中に葬られた。