韓屋村、しっかり守ったおかげで年5000億ウォン稼ぐ(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.01 15:04
韓屋保全・振興のための法的根拠もない。ソウルの場合、韓屋は依然として「ソウル特別市都市および住居環境整備条例」(第3条)の「老朽不良住宅基準(20年)」に含まれている。韓屋予算はソウル市の場合、2002~2011年の10年間で909億ウォン、全州市は2003~2011年で987億ウォン、全羅南道は2005~2010年で600億ウォンだった。全羅南道だけが韓屋発展基金として305億ウォンを用意した。伝統韓屋が多い慶尚北道(キョンサンブクト)は韓屋の予算が最初からない。慶尚南道(キョンサンナムド)は2011年から3年間、毎年2億ウォンずつ配分したが今年はなくした。年度によって差があり、地方自治体の間でも偏りが大きかった。
関連予算が確保されなければ韓屋は維持・修理費負担のために週末の別荘用として売られたり空き屋のまま放置されたりして、その地域では空洞化現象が広がる。ある不動産仲介人は「家が古くなっても修理にはお金が多くかかり、空き家が多い」と話した。
予算執行の効率性も問題だ。慶尚北道は2006年、校村(キョチョン)韓屋村の造成を始め、2027年までに安東(アンドン)・醴泉(イェチョン)新都庁所在地の特化住居地区25万平方メートルに700世帯の韓屋村造成計画を推進した。しかし未分譲の事態が続いている。慶尚大学のコ・ヨンフン教授は「韓屋を好む人々は静かに暮らしたくて家を建てるのに、実際には狭苦しく正面対立するような小さな土地を分譲したので失敗したようだ」として「日帝時代に建てられた改良韓屋は崩れても手もつけない」と指摘した。