【コラム】朴槿恵大統領は太陽王なのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.05 09:32
300年前にベルサイユ宮殿を建設して「朕は国家なり」という言葉の主人公になったルイ14世は「国王は国を治めるために国民から権力を委託された者にすぎない」という「国王機関説」を否定した。王の権力は神によって承認されたものなので、何人(なんぴと)も王権を邪魔する権利を持たぬ、と信じていたからだった。ルイ14世は徹底的に絶対権力を合理化し、信頼した。「太陽王」という尊称も国民が送った賛辞ではなく自ら名付けたものだ。
朴槿恵大統領は3回の謝罪文を通じて頭の中をすべて見せた。その中に入っていたのは「朕は国家なり」という時代錯誤的な考え方だった。最初の謝罪は「純粋な気持ちでしたことだが、ご心配をおかけして申し訳ない」というのが骨子だった。2回目の謝罪は「(崔順実(チェ・スンシル)一党が)利権を我が物のようにして違法行為を犯していたと聞き、残念な気持ちだ」と述べた。3回目は「大統領職をあきらめる」という原則を明らかにし、相当な立場変化を見せた。