<創刊企画>日本IT界の神話、孫正義「志高く」(11)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.28 17:54
1980年3月、米国留学を終えて帰国した。 現地で経営していたソフトウェア(SW)会社「ユニソン・ワールド」は友人で同業者のホン・ルー(中国名ホン・リャン・ルー)に譲った。 ホン・ルーは後に中国を代表する通信機器製造会社UTスターコムを創業した。 帰国後1年6カ月間、私は何もしなかった。 いや、そう映ったのだろう。 親せきは 「正義はいったい米国で何を習ってきたのか」などと話していた。私自身の頭と胸の中には台風が押し寄せていた。 一回だけの人生だ。 親にさせられて、突然の人脈で、お金を儲けるという欲で、何かを始めたくはなかった。 道を一度決めれば変えるのは難しい。 右往左往するのは非効率的だ。 「登りたい山を決めろ。 すると人生の半分は決まる」。 こういう考えで悩み続けた。
私の夢は事業家だ。 一生をかける事業は何か。 人がしないこと、世の中を変えられること、人に役立つこと、最高になれること。 また自ずと熱意がわいて、好奇心を維持でき、技術革新が絶えず起こる分野でなければならない。 結論は「デジタル情報革命」。 それで世の中の知恵と知識を共有し、人類に貢献したかった。 それが私が生まれた理由、23歳の青年がようやく見つけた大きな志だった。