「創業」に対する幻想が招いた悲劇=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.25 15:56
実際、成功の道は常に狭い。そして成功した少数の企業が飛躍的に成長しながら経済成長を牽引していく。なら、創業をしてみることより、成功するために何をするべきかをよく考えて行動することが、個人の幸せのためにはるかに重要だ。社会的にも創業を支援するより、作られた企業がうまく成長できる雰囲気と枠を作るのが効率的だ。
企業家精神を長く研究したダニエル・アイゼンバーグ・ハーバード大教授は「創業は子を産むことだが、さらに重要なのは子をうまく育てること」とし、企業政策の焦点を創業(srart-up)より成長(scale-up)に合わせるべきだと強調する。“サラリーマン神話”を作った金宇中(キム・ウジュン)大宇グループ会長も同じ考えだ。本人は会社生活5年目で創業したが、今ベトナムで育てている青年事業家には10年後に創業するよう勧告している。平均寿命が伸びただけに、10年間は十分に経験を積み、人間関係も築いた後に創業をしても遅くはなく、またそうしてこそ失敗の確率が減るということだ。