【社説】文大統領の造船業激励、構造調整に支障が生じてはいけない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.04 15:14
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨日、新年最初の現場訪問で慶尚南道巨済(コジェ)大宇造船海洋玉浦(オクポ)造船所を訪れた。ここで建造中の砕氷LNG輸送船を視察し、すでに建造が終わって今日出港する「ヤマル5号船」に乗って関係者らを激励した。大宇造船海洋が2014年に受注した15隻の砕氷LNG運搬船は最大2.1メートルの氷を砕き、マイナス52度の極限環境でも装備を安定的に稼働できる最先端船舶だ。この船で北極航路を利用すれば、従来の南方航路より釜山(プサン)-ロッテルダムの運送を10日以上も短縮できるという。韓国造船業の快挙といえる。
効率的なLNG供給は文在寅(ムン・ジェイン)政権の脱原発政策と代替エネルギー源の安定的確保とも関係している。砕氷LNG運搬船に代表される高付加価値船舶は最悪の不況に苦しむ造船業の突破口になり得る。文大統領は「厳しい時期をうまく乗り越えればまた造船強国に飛躍できる」と強調した。造船業の革新成長案とともに、公共船舶の発注拡大などの支援策を約束したりもした。