米国、韓国の「南北対話」に重ねて懸念表明
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.18 07:34
ハリー・ハリス駐韓米国大使が17日「南北対話は非核化と連携させなければならず(must remain linked)、韓国は米国と速度を合わせなければならない」と述べた。ハリス大使はこの日午前、峨山(アサン)政策研究院と米ウッドロー・ウィルソン国際学術センターが共同で主催した韓米同盟関連専門家フォーラムの基調演説でこのように述べた。ハリス大使は「非核化と連携させなければならない」と述べながら「must」という単語の部分で一息入れ、力を込めて読んだ。ハリス大使は引き続き「ただひたすらにこの方法を通じてのみ、北朝鮮に対する共同の目標を達成する可能性が最も大きくなるだろう」と述べた。このとき、「ただひたすらにこの方法を通じてのみ」という部分を2回繰り返して強調した。
ハリス大使の発言は、前日に国務省が南北間の鉄道・道路連結事業に対して「文大統領が述べたように南北関係は北核問題解決と切り離して進展させることはできない」と明らかにしたものと比較して、さらに直接的だ。南北関係改善を通じて非核化を促進するという韓国に「速度調節」を要求したとみることができる。ハリス大使は事前に準備した原稿を見ながら演説した。
ハリス大使は約16分間にわたって演説したが、防弾少年団(BTS)がモデルとして登場したタイム誌の表紙写真を拡大したものを持ってきて見せ、拍手も受けた。演説後半部に入り、「北朝鮮問題は韓国との両者同盟に確かに途方もない影響を及ぼしている」として北朝鮮へと主題を変えた。ハリス大使は「我々は、もちろん文在寅(ムン・ジェイン)大統領と政府が南北関係改善に最優先順位を置いている点を知っている(cognizant)」と述べた。外交的修辞で「知っている」という表現は、通常は「立場がそうであることを認知している」という意味で使われ、同意するという意味までは含んでいない。ハリス大使は「韓国と米国が共同の声で北朝鮮に対するアプローチを続けていくなら、平壌(ピョンヤン)と板門店(パンムンジョム)、シンガポールでした約束を現実に変えることができる」と韓米共助を強調した。