正書法は間違っても「ハングルがいい」…ベトナムで大会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.16 14:16
12日、ベトナムのホーチミンにあるリバーサイドサイゴンホテル1階ロビー。見慣れない異国の土地で、なじみ深いハングルが目に飛び込んできた。「ハノイ大学韓国語学科」「ハングルがいい」などとハングルで書かれたTシャツを着た大学生が所々に集まっていた。緊張した表情の彼らは成均館(ソンギュングァン)大学が主催した第1回ベトナム成均ハングル文芸コンテスト大会の参加者だ。ベトナム内の14大学から集まった韓国語専攻の学生64人だった。
試験が始まって「ソンムル(贈り物、プレゼント)」という文字が公開されるとすぐにあちこちから感嘆の声が出てきた。この日の金賞は、ハノイ人文社会科学大学のツオンティジュンさん(22、女性)が手にした。彼女は貧しい家庭事情のためにビニール袋に教科書を入れて通った小学生時代に、母親がプレゼントしてくれたカバンのありがたみをハングルで表現した。歌手のペク・チヨンが好きだというツオンティジュンさんは「経済学を勉強して韓国企業に就職し、両親に親孝行したい」と話した。銀賞と銅賞はハノイ国立外国語大学生が並んで占めた。銀賞をもらったウンウイェントゥイトゥクさん(21、女性)は高校入学の試験に失敗して落ち込んでいた当時、姉が折り紙のバラの花をプレゼントしてくれて勇気が出たことへのありがたみを表現した。銅受賞者のトゥイティファさん(22、女性)は少し後に生まれた10歳違いの弟(妹)の大切さを文に記した。審査員をつとめた成均館大学のパク・ジョンハ教授(哲学)は「文法や正書法で失敗が少なくなかったが、多くの学生が家族に対する感情を率直に表現して目がしらが赤くなったことが何度もあった」と話した。