「腐敗のせいで戦争に負けた」…日本に奪われた大砲展示した中国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.25 10:31
陣列館の内部の全体的な姿や雰囲気は中国のあちこちにある抗日戦争記念館とは全く違っていた。記者の予想とは違い、日本の蛮行を強調して反日感情を刺激するような展示物や苦難を乗り越えて中国の復興を強調する宣伝物は特に目につかなかった。代わりに歴史的事実を基に、戦争の経過と意味を説明する展示物と遺物が多かった。当時の艦船の模型前に立った団体観覧客に、ある旅行ガイドがこのように説明していた。
「清国はアジア最強の鉄甲戦艦・済遠艦を保有してその戦力は日本に遅れをとらなかったのに敗戦した理由は何でしょうか。それは当時の清朝が腐敗していたためです。実権者の西太后は頤和園の増築工事に予算を使い果たしたために丈夫な大砲に装着された砲弾はきちんと使われませんでしたす」。
劉公島で最も高い場所にある砲台には当時の北洋艦隊を守った大砲が復元されていた。管理人とおぼしき人に「なぜこういう立派な大砲があったのに敗れたのか」と尋ねたところ、彼は「昔も今も問題は腐敗ではないだろうか」と答えた。