「軍免除を受けようとコンクール一辺倒の韓国舞踊界を皮肉った」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.12 10:07
「Danse Elargie」という舞踊コンテストがある。世界公演芸術の最前線であるフランス・パリ市立劇場「テアトル・ド・ラ・ヴィル」が主催してきたが、ことしは「韓仏修交130周年」を記念してパリとソウルLGアートセンターで同時開催された。世界およそ50カ国から500組が参加した。韓国大会では振付師のチョン・セヨンさんが1等、パリ大会では振付師のクォン・リョンウンさん(34、Lee K舞踊団院)が3等を占めた。ダンスの実力は世界ナンバーワンだが、作品を作ったり振り付けしたりするのはまだ世界に及ばないという指摘があったところだったので舞踊界には朗報だった。
成績よりも目を引いたのは、クォンさんの作品内容だった。軍免除を受けるためにコンクール一辺倒の韓国内の風土を皮肉り、フランスの観客と審査委員の好奇心を刺激した。これまで軍免除は舞踊界の深刻な問題だった。「不足している男性舞踊家を育成するためには避けられない」という賛成論と「行き過ぎた芸術界の特典」という反対論がきっ抗した。文化体育観光部によると、舞踊分野の場合、政府が指定した12の国際大会で2位以上、2つの国内大会で1位に入賞した者に限り軍免除の恩恵が受られる。男性でもない女性振付師がなぜ舞踊界のタブーに触れたのだろうか。