「北朝鮮、最近はIT・経営人材養成に関心」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.10 11:15
ロシア極東連邦大学(FEFU)のウラジミール・クリロフ副総長(67)は韓国政府と北朝鮮当局の双方から勲章を受けた人物だ。2004年10月、当時の鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大総長とソン・ジャリプ金日成(キム・イルソン)大総長を同時に学校に招待して初めて対面させたのをはじめ、南北関係の懸け橋の役割をしてきた。翌年10月には金正日(キム・ジョンイル)総書記と会った。韓露文化芸術協会名誉理事長を務め、両国の文化交流にも力を注いでいる。クリロフ副総長が約70人の韓国の学生と30人の北朝鮮留学生を特別にもてなすのもこうした背景からだ。クリロフ副総長は3日、中央日報の記者に対し、「韓国と北朝鮮は政治・文化的な違いがあるが、この大学の南北の学生はすぐ友達になって交流する」と話した。帰国する時はお互い見送りながら涙を流すという。
北朝鮮の留学生は主に数学とコンピューター、経済・経営を学び、韓国の学生は言語や芸術などを専攻するというのが、クリロフ副総長の説明だ。先月中旬、テ・ヒョンチョル金日成大総長兼高等教育相が訪問するなど、北朝鮮が先端技術と西側経済に詳しい高級人材の養成に大きな関心を見せていることも伝えた。クリロフ副総長は「ここに来た韓国の学生は2000人を超え、北朝鮮からは約1000人が留学した」と説明した。