韓経:【社説】ファーウェイのサムスン電子特許訴訟…来るものが来たという兆候
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.26 11:46
中国ファーウェイがサムスン電子を相手取り米国と中国の裁判所に特許侵害にともなう損害賠償訴訟を提起したことはそれ自体が衝撃的だ。ファーウェイは「サムスン電子とその系列会社がファーウェイの技術を利用した製品を販売することにより数十億ドルを稼いだ」と主張した。これまでコピー品と呼ばれた中国企業の特許侵害訴訟であるだけに非常な注目を集めることになる。驚くべきことに韓国企業を狙った中国企業の類似の特許訴訟があふれる可能性も排除し難い。中国の追撃は恐ろしいほどで、すでにあごの下にまで追い上げてきたという事実を語る事例だ。
ファーウェイ関係者は「われわれは交渉を通じてライセンス紛争を解決することを好む」と話したという。これを根拠にファーウェイが損害賠償よりもサムスン電子とクロスライセンス(交差特許使用)を望んでいるという見方も出ている。ファーウェイとクロスライセンス契約を結び一部ロイヤルティーまで支払っているというアップルのようなケースを望むという話だ。注目すべきことは中国企業が技術的側面からこれ以上追撃者ではなく競争者ないし先導者として登場したという事実だ。通信装備や携帯電話などで世界で頭角を現わすファーウェイは中国技術力の象徴に違いない。第4世代通信を超え第5世代通信をめぐり韓国企業、日本企業と真剣勝負を行っている会社がファーウェイだ。