【社説】NLLは実質的な領海線だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.26 13:38
2007年、盧武鉉(ノ・ムヒョン)-金正日(キム・ジョンイル)の南北首脳会談の対話録全文が公開されるにつれ、西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)論議が再熱している。昨年の大統領選挙期間中も最も熱いイシューであった。セヌリ党側はずっと盧武鉉元大統領がNLLを放棄したと攻撃したし、李明博(イ・ミョンバク)政権の関係者の一部もこれに同調した。民主党側は対話録全文を見ればセヌリ党の主張が事実でないということが分かると対応してきた。
対話録によれば、色々な部分で、NLLを放棄する意志があることで表れるような余地のある節々がある。一方、盧元大統領がNLLを放棄したと決めつけるのも難しくする一節もある。とにかく国民的なコンセンサスとかけ離れるように、事実上、領海線として固まっているNLLの性格を変化させようとする意図を持っていたことは適切ではなかった。
対話録によれば、盧元大統領は会談中ずっとNLLを領海線として守ろうとする意志を明らかにしなかった。むしろNLLについて否定的な認識を何度も示した。南北軍事会談で「NLL問題を議題に入れろ…妥協しなければならないことではないのか…それは国際法的な根拠もなく論理的根拠も明らかではないことなのに」という表現が代表的だ。また「NLLというものが変にできてしまい、何か怪物のようにむやみに触れないようなものになっていますね」といった表現もある。首脳会談前にも韓国内でNLLについて「領土線というのは国民を誤った方向に導くもの」と話したことの延長線だ。大多数の国民の考えと距離が離れた不適切な表現だ。