<韓日慰安婦交渉妥結>米国は喜色、中国は警戒…北東アジア外交地形も変わる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.30 08:55
(3)自衛隊の役割拡大の狙う=日米蜜月関係も加速する可能性がある。国立外交院のチョ・ヤンヒョン教授は「安倍内閣は今年整備された安保法制と、改定された日米防衛協力指針を根拠に、来年はグローバルレベルで日本の安保の役割拡大を追求するだろう」とし「特に自衛隊と米軍の共同訓練・演習および共同の情報収集、偵察活動拡大が予想される」と述べた。また「中国とは協力が必要な分野に実利的な接近をしながらも、戦略的葛藤と緊張を持続する『消極的安定化』関係の構築に入るだろう」と話した。北東アジアで日中間の覇権争い様相が持続する可能性があるということだ。
外交関係者の間では、日本の立場では国連安全保障理事会常任理事国入りにも好材料になるという話が出ている。ある消息筋は「安倍首相は平和維持軍(PKO)活動などを通じて国連に寄与しながら機会があれば常任理事国入りを狙ったが、今回の合意で平和的イメージの構築に成功した」と伝えた。政府は常任理事国拡大自体に反対するという立場を堅持してきた。しかし米国も早くから賛成の立場を表わしたうえ、日本が慰安婦問題解決の功績を持ち出して再び常任理事国入りを狙う場合、算法は複雑になることも考えられる。政府関係者は「今回の合意と安保理常任理事国の件は別」と主張した。