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【コラム】韓国の政治にはユーモアがない(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.12.18 17:29
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支持率1%前後の女性候補が問題ある公職選挙法のため大統領選挙候補のテレビ討論に割り込み、支持率50%近い女性候補に向かって「私は朴槿恵(パク・クネ)候補を落とすために出てきました。 必ず落としてみせます」と傲慢に立ち向かう場面を見て本当に驚いた。 韓国の政界がなぜこれほど殺伐とした雰囲気になったのか分からない。

再選に成功したオバマ米大統領が投票日を約10日後に控え、NBCテレビの深夜トークショーに出演した当時、司会者のコメディアン、ジェイル・レノーは意地悪な質問をした。 不動産財閥ドナルド・トランプがオバマの大学入学志願書と成績表、そして旅券発給申請書を公開すれば、オバマが指定する慈善団体に500万ドルを寄付すると提案してきたが、どうするかという内容だった。 オバマはあきれるような笑いを見せ、「トランプと私はアフリカのケニアで生まれた。 私たちは幼い頃からよくけんかもした」というジョークでトランプの提案を一笑に付した。 トランプは、オバマは米国で生まれていないため、憲法の規定に基づき大統領にはなれない、と主張してきた。

 
米国の政治にはユーモアがある。 1984年にレーガン大統領が再選に出馬した時の年齢は73歳だった。 56歳という比較的若い年齢の相手候補モンデール元副大統領はテレビ討論で、レーガンの高齢を取り上げた。 するとレーガンは「私は候補の年齢を問題視したくない。 したがってモンデール候補の“若さ”と“無経験”を政治的に利用しない」というジョークで返した。 政策の代わりに大統領の年齢を持ち出して転んだモンデールは、自分の出身州を除いた残り49州で完敗するという屈辱を味わった。

最も偉大な米国の大統領として尊敬されているリンカーンは、最もユーモアがある大統領でもあった。 リンカーンは政敵を攻撃する時もジョークを飛ばした。 若い弁護士のリンカーンが下院議員に出馬した時だった。 相手候補はリンカーンは信仰心があまりないと非難し、聴衆に向けて「皆さん、天国に行きたい人は手をあげてください」と叫んだ。 もちろん全員が高く手をあげたが、リンカーンだけは手をあげなかった。 するとその候補は「ミスターリンカーン、あなたは手をあげなかったが、地獄に行きたいということですか」と尋ねた。 するとリンカーンはにこっと笑い、「とんでもない。 私は今、天国にも地獄にも行きたくない。 私は国会に行きたい」と答え、聴衆の爆笑を誘った。 自分の演説の順番になると、リンカーンは「私の相手候補は避雷針まで付けた豪華邸宅に暮らしています。 しかし私は雷を恐れるほど多くの罪を犯してはいないと思う」と話し、また聴衆を笑わせた。 もちろんリンカーンは当選した。


【コラム】韓国の政治にはユーモアがない(2)

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