日本人投手の田中将大が危機のニューヨーク・ヤンキースを救った。

ヤンキースは９日、米ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたクリーブランド・インディアンズとのアメリカンリーグ・ディビジョンシリーズ（ＡＬＤＳ）第３戦で１－０で勝利した。先発の田中が７イニングを３安打（７奪三振）無失点と好投した。２連敗で脱落危機を迎えたヤンキースは起死回生した。

この日、田中はシンカーとスプリットを武器にクリーブランドの打者を封じた。田中は２０１４年のメジャーデビュー以来ポストシーズンで初めて勝利をつかんだ。

試合は序盤から投手戦となった。

クリーブランド先発のカルロス・カラスコも好投した。カラスコは５回まで安打なく２四死球と完ぺきな投球を見せた。三振も７つ奪った。しかし６回にピンチを迎えた。二死後に２四球と安打で満塁になると、クリーブランドのフランコーナ監督はカラスコの代わりにアンドリュー・ミラーをマウンドに送った。ミラーはスターリン・カストロを遊撃フライに処理して危機を免れた。しかし７回にもマウンドに立ったミラーは先頭打者のグレッグ・バードに右越ソロを浴びた。バードの本塁打はこの日、両チームの唯一の得点となった。

田中が７回までクリーブランド打線を抑えた後、ヤンキースは８回にデビッド・ロバートソンを登板させた。続いて８回一死一塁の場面で抑えのアロルディス・チャップマンを投入した。チャップマンは９回表、連続安打を許して一死一、二塁の危機を迎えたが、ジェイ・ブルースを三振、カルロス・サンタナを中堅フライに打ち取って勝利を守った。

ヤンキースは１０日午前８時に同じ場所で行われる第４戦の先発投手にルイス・セベリーノを予告した。クリーブランド先発はトレバー・バウアー。