新羅総帥の白骨は塵土になって消え、敵の矢と矛を受け止めた彼のよろいが1600年ぶりに日の光を見た。新羅重装騎兵(重武装した騎馬武士)の実体が初めて現われた。新羅古墳最大密集地である慶北慶州市皇吾洞一帯「チョクセム地区」の古墳。5世紀ごろ、将帥が着ていたものと推定される札甲(鱗型よろい)はもちろん馬甲(馬に装着したよろい)と馬具類が出土した。三国時代の将帥・馬のよろいが完全に出土したのは今回が初めてだ。国立慶州文化財研究所は2日「チョクセム地区C10号墓」発掘現場を公開した。
◆三国時代、馬に乗った将帥の原型現れる=イ・ゴンム文化財庁長は現場ブリーフィングで「新羅が高句麗で受け入れた中将騎兵を通じて将来、三国統一を成す強い国防力を育てていったことを見せてくれる証拠」とし「新羅中将騎兵の実体を確認した初の発掘成果」と説明した。