「黄長?(ファン・ジャンヨップ)回顧録」の改訂版が先週出版された。 亡命生活10年の所感が新たに追加された。 黄氏の回顧は誤った判断に対する悔恨で始まる。
「私が北朝鮮を離れた1997年初め、北朝鮮は崩壊を目の前にしていた。 このままいけば5年以内に崩壊すると信じた」。韓国行きを決行した当時、北朝鮮で稼働している工場は軍需工場だけであったし、それも5年もすれば屑鉄の山になる状況だったため、金正日(キム・ジョンイル)政権は自動的に武装除すると見込んでいたということだ。
彼は自分の予測が外れるしかなかった理由を韓国に来てから分かったと言う。 北朝鮮の崩壊を最も望む国は韓国だと信じていたが、韓国に来てみるとそうではなかったということだ。 むしろ韓国は北朝鮮の崩壊を防ぐために金正日政権を支援するのに率先していたのだ。 弁解のようでもあり、自責のようでもある。