<新市場、南方へ行こう>ASEAN、GDP5位の市場…中国は心をつかめず韓国にチャンス(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.04 13:12
ASEAN自体はもちろんASEAN加盟国に対する理解から深める必要がある。ASEANは国家連合の性格ではあるが、加盟国の体制と住民の文化的背景がかなり異なる。民族(マレー族・タイ族・キン族・クメール族・ビルマ族など)と宗教(イスラム・仏教・カトリック)、政治体制(民主主義市場経済および一部緩和された社会主義中央統制経済)がそれぞれ異なる国が集まっている。このような国々が集まった状況で葛藤を最小化するための装置が「内政不干渉」原則だ。利害関係が異なる国家間の衝突を防ぐASEANの知恵だ。
これと共に国の大きさや経済水準とは関係なく同等な関係を追求する点にも注目しなければいけない。キム・ホング釜山外大タイ語科教授は「東南アジア国家のこうした文化的土台と相互関係を十分に理解しながら接近するべきだ」と助言した。キム教授は「政府が新南方政策をいわゆるVIP国家(ベトナム・インドネシア・フィリピン)を中心に始めるのは、ASEAN内部で不満を招くかもしれない」と指摘した。東南アジアとの交流拡大を我々の視点と必要性ではなく、ASEAN国家との相互協力のために進めるという姿勢と戦略が必要ということだ。もう一つ重要なのは長期的な投資と相互協力だ。ソ・ミョンゴ韓国外大マレー語科教授は「韓国が東南アジアとの交流を増やすには投資はもちろん、人材の養成にも長期投資をしなければいけない」とし「地域専門家の養成から始めるべき」と強調した。