米国務長官がTHAAD説明を提案、中国外相は拒否(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.12 08:23
中国のこうした立場は、1990年代以降に米国・ロシア間に生じた弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限協定をめぐる葛藤を連想させる。米国が迎撃ミサイルの配備と数字を制限したABM制限協定を改定して本格的なミサイル防衛(MD)システムを構築しようとすると、ロシアは戦力の均衡が崩れるという理由で強く反対した。結局、2001年のブッシュ政権の脱退決定でABM協定は翌年、自動消滅した。
THAADの在韓米軍配備決定に対する中国の反発は11日にも続いた。中国外務省の陸慷報道官はこの日の定例記者会見で「THAADを北東アジア地域、特に韓国に配備するのは中国の安保利益に影響を及ぼす」とし「中国は自国の利益を保護するための相応の措置を確実に施行する」と強調した。