【社説】生則死死則生=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.10.30 13:11
朴槿恵(パク・クネ)大統領の「秘線」とされる崔順実(チェ・スンシル)氏の「国政壟断」問題が明るみになってから最初の週末を迎えた29日、ソウルと釜山(プサン)など全国各地で大規模なろうそくデモが開かれた。集会参加者は中高生と大学生だけでなく、サラリーマンやベビーカーを押した母親まで全年齢層を網羅した。「人生自体をだまされたような感じがした」「韓国は熱心に努力する人が成功できる国という信頼が崩れた」という参加者の話でわかるように、崔氏の事件は国民の自尊心と信頼を深く傷つけた。朴槿恵政権は信頼の危機を迎えているのだ。
「90秒の謝罪」で疑惑だけふくらませたまま沈黙で一貫した朴大統領は28日深夜に青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書陣の一括辞表提出を指示し、検察が核心関連者の事務室と自宅に対し家宅捜索に乗り出したのも民心が尋常でないことを意識したためだ。だが崔氏関連疑惑がメディアに報道されてから1カ月ほど過ぎたが、事件の核心関連者はそのポストを保全したまま「知らんぷり」で一貫している。特にドイツに滞在中とされる事件の核心である崔氏は弁護人を通じて検察捜査に応じるという原則的な返事だけ出したまま逃避行為を続けている。