【コラム】高齢化時代のアイコン「エイジング・ブーマー」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.10 12:00
ヘルスケアサービスの成長として注目すべき業種はロボット産業だ。これまでロボット産業の焦点が産業用ロボットに合わされていたとすれば、これからは日常で直接的な助けになれる「ヒューマノイドロボット」に重心が移動するだろう。すでに人と似たような外形を備えて歩行し、階段を上がって荷物を運ぶなど老人の身体活動を補助できるロボットが開発された。
最後に一部の金融業種も人口統計学的トレンドの変化にともなう恩恵を得られると展望されている。寿命が延びる中で引退後の人生が長くなっている。老後の備えはエイジング・ブーマーにとって重要な課題だ。国際通貨基金(IMF)によれば高齢者人口の平均寿命が1年ずつ長くなるたびに、彼らを扶養するための年金費用は約1兆ドルずつ増えるというから、国の年金負担は継続して増えるものと見られる。またフィデリティ資産運用が韓国人の引退準備程度を調査した結果によれば、引退を控えている50代がほかの年齢層に比べて最も準備がされていないと調査された。このように国の年金負担と個人の引退準備不足という社会問題が台頭しながら、エイジング・ブーマーが引退後の安楽な人生を送れるよう助けられる資産運用会社・保険会社の成長の機会は拡大すると予想される。