米中は技術戦争を本格化…対岸で眺めるだけの韓国(2)

米中は技術戦争を本格化…対岸で眺めるだけの韓国(2)

2018年06月11日14時05分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ◆中国、野心的な国家戦略

  中国のグーグルと呼ばれるバイドゥが3年間にAI人材10万人を育成するという野心的な計画はこうした基盤から出てくる。AI分野で米国に遅れをとる中国だが、2030年までにAI世界1位という目標はむなしいスローガンではないようだ。中国は自国市場を開放せず10年間にわたり途方もない規模と頻度の実験を行い、先進国の経験に匹敵する意図的な試みをしてきた。

  ソウル大のイ・チョンドン教授の表現を借りれば「空間の力で時間の蓄積に追いつこうとする」国家的な戦略に取り組んできたのだ。米国の牽制で中国の追撃ペースは遅らせることができるだろうが、中国を阻止するのは容易でないだろう。

  DJIは半年も経たないうちに新製品を出す。研究開発に大規模な資源を注ぎ込み、想像を超越するインセンティブで動機付けをするが、果敢な試みを可能にする規制環境が背後にあることに注目しなければならない。深センのDJI本社の前の賑やかな広場は試験飛行をする多くのドローンが飛んでいる。

  韓国でドローン事業をした人は韓国の規制がどれほど多いかを知っている。試験飛行のために要求される多くの許可を受けようとあちこち駆け回ると、「自分はなぜこんなことをするのだろうか。中国産ドローンは非常に魅力的な価格ですでに市場で注目を集めているのに」と感じ、事業をあきらめた創業者も少なくないはずだ。

  ◆対中国技術戦略が必要

  韓国のドローン挫折は産業政策の現状を見せている。IT強国の韓国を生み出した「自強と革新」の推進体系は消え、今はもう過去の思い出だ。中国の疾走には驚く。このままでは韓国は中国に技術で追い越される状況を迎える。その時になって中国企業に出資して株式でも取得しながら満足するのだろうか。

  いま韓国政府は第4次産業革命という歴史的な変曲点で道に迷っているようだ。強いライバルの中国は疾走するが、韓国は対岸から眺めているようだ。中国は強大な資金力で海外市場で企業ハンティング、人材ハンティングのため縦横無尽に動いている。米国は制度的な装置を前に出して中国を牽制しているが、韓国は中国企業に人材も奪われ、その人材とともに設計図も渡ってしまう状況が繰り返されている。

  中国の外国企業差別に対する国家戦略も見えない。電気自動車バッテリー補助金約束を信じて中国に工場を建設したサムスンSDI・LG化学は、技術力がはるかに遅れる中国バッテリー企業に市場を奪われた。さまざまな規制を出す中国政府に対応できなかった。今まで韓国政府はこの問題を強く提起することをためらってきた。第4次産業革命の核心技術の一つ、バッテリー技術の優位を国レベルで維持しようという国家戦略はどこにあるのか。

  韓国に進出する中国の企業と技術に対する国家的な政策も見えない。中国産の低価格物量攻勢に安いからといって無条件に使っていれば代価を支払うことになるという戦略的な考慮を政策当局がしているのか分からない。国内市場を武器に世界最大の通信企業になったファーウェイはかなり以前から韓国基幹通信ネットワークに自社の装備を販売しようと注力している。西欧先進国が次々と出している華為警戒警報は韓国にない。

  中国を市場としてしか見ない機会論では韓国の未来を開くことはできない。競争力さえあれば問題はないという技術万能主義も本質を糊塗する。ぐずぐずしていれば韓国は中国で機会も失い、無視される国に転落するおそれがある。その懸念を払拭するためには対中国技術競争戦略を先に立てる必要がある。その戦略は産業現場と通商・安保・外交がすべて連結した青写真でなければいけない。

  チェ・ビョンイル/梨花女子大国際大学院教授/リセットコリア通商分科長

  

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