<インタビュー>「金正恩-トランプがビッグディールの可能性、問題はその後」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.07 15:20
「金正恩(キム・ジョンウン)委員長は父(金正日総書記)よりはるかに大胆な冒険家だ。勝負師のトランプ大統領と包括的なビッグディールを妥結する可能性が高い。しかし米朝間の衝突は包括的な合意後の履行と検証の過程で生じるかもしれない」。
ブルッキングス研究所のジョン・パク(韓国名パク・ジョンヒョン)韓国学教授が中央日報のインタビューで述べた米朝首脳会談だ。パク氏は「金正恩専門家」だ。コロンビア大博士、ニューヨーク・ハンター大学助教授を経て昨年8月まで約9年間、米中央情報局(CIA)で対北朝鮮選任分析官を務め、大統領への情報報告書を作成した。金正恩国務委員長のプロファイリング(性格分析)はパク氏の核心業務の一つだった。
パク氏は「金正恩委員長は昨年、デニス・ロッドマン氏が北朝鮮を訪問して渡した『トランプ自伝』を通じてトランプ大統領の交渉スタイルについて十分に研究したはず」とし「伝統的な外交官とは違い、本能的な勝負師であるトランプ大統領も会談の成功を望むだけに合意の可能性は高い」という見方を示した。また「文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩委員長が非核化より平和協定で速やかに動くため、トランプ大統領まで3人が歩調をうまく合わせて進めるかは分からない」とし「金正恩委員長は韓米同盟公約の弱化を、中国は韓半島での米国の存在感弱化を狙うだろう」と警告した。