【社説】人民元崛起、うまくやれば韓国には機会だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.02 10:41
中国人民元の崛起が始まった。予定通りに国際通貨基金(IMF)がきのう執行理事会を開き人民元の特別引き出し権(SDR)通貨バスケット編入を確定した。SDRは現金ではないがIMF加盟国が有事の際に使う緊急資金としてドル、ユーロ、円、ポンドの4種類の通貨で構成されている。ブレトンウッズ体制を作った先進国中心の通貨同盟といえる。人民元のSDR編入は2大経済大国に浮上した中国の地位を見せる事例であり、新興国としては初めてという点で歴史的意味を持つということだ。
人民元は構成比10.92%でポンド(8%)、円(8%)を抜きドルとユーロに次ぐ世界3大基軸通貨の座に上った。ドルが主導した世界の外国為替市場に強力な挑戦者が登場したという意味だ。米国の内心も穏やかではなさそうだ。人民元編入時期が10カ月後の来年10月に延ばされたのと、当初予想したより人民元の構成比が減ったのは米国の不満が作用した結果というのが国際金融界の見方だ。