韓経:【コラム】落ちていく韓国国策研究機関の地位
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.14 13:22
韓国が「世界10位圏の経済大国」になる過程で国策研究機関の功労は大きかった。李承晩(イ・スンマン)初代大統領は原子力の価値を知り、1959年に初めて国策研究機関の原子力研究所を設立した。金日成(キム・イルソン)主席が1962年に寧辺(ヨンビョン)に原子力研究所を完工したが、これより3年も早かった。朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領は1977年に古里(コリ)1号機を竣工し、「原子力強国」の軸を築いた。
世界最貧国レベルだった国に世界的な企業が次々と登場したのは韓国科学技術研究院(KIST)の役割が大きかった。1965年に朴正熙大統領を招請したリンドン・ジョンソン米大統領は科学技術に対する朴大統領の愛着を知り、工科大学の設立を提案した。すると朴大統領は「工業技術研究所」設立への支援を要請し、KISTが誕生した。KISTは電子・重化学・鉄鋼など韓国の製造基盤の産室になった。