【社説】また10日韓半島危機説…強力な制裁で北朝鮮圧迫しなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.09 09:51
10日の朝鮮労働党創建日を控え韓半島(朝鮮半島)危機がさらに崖っぷちに追いやられている。北朝鮮は金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)の誕生日である4月の「太陽節」と2月の「光明星節」、または10月10日の労働党創建日に合わせて挑発することが多かった。1日前の9日は米国の祝日である「コロンブスデー」だ。北朝鮮は独立記念日、コロンブスデーなどの祝日を選んで核兵器とミサイルを実験したりした。宣伝効果を最大化するためだ。
2日から5日間にわたり北朝鮮を訪問したロシア下院議員も「北朝鮮がさらに強力な長距離ミサイル発射試験を準備中」と伝えた。さまざまな状況から北朝鮮の無謀な火遊びが再び行われる可能性がこれまでになく大きいという話だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が10日前後を最も危険な時とみて国家安全保障会議(NSC)を非常稼動したのもこうした判断に従ったものとみられる。
問題は北朝鮮が本当にとんでもないことをやらかせば軍事的リスクも手をつけられないほど大きくなるという点だ。米朝間の類例ない舌戦は弱まるどころかますます険悪になっている。トランプ米大統領は7日にツイッターを通じ「歴代の大統領とその政権は25年間北朝鮮と対話してきたが効果はなかった。しかしただひとつは効果があるだろう」と主張した。「ただひとつ」が何かトランプ大統領は明らかにしていないが、軍事オプションを意味するものとの見方が多い。トランプ大統領は5日に軍首脳部が同席する中で「いまは嵐の前の静けさ」と話した。米国大統領の口から北朝鮮攻撃を意味する表現が徐々に頻繁になり、その強さも強まっているのは通常ではない。