韓国政府は、書類操作を通じて認証を受けたことが明らかになったフォルクスワーゲン（ＶＷ）の車種に対して、販売停止をはじめとする各種行政処分を下す方針だ。

韓国環境部は１１日、フォルクスワーゲンの排ガス操作事件を捜査中のソウル中央地検から、騒音・排気ガス試験成績書を操作した車種名簿などが記載された「行政処分協力要請公文書」を受け取ったと明らかにした。

環境部はアウディフォルクスワーゲンコリアが２００７年から韓国で販売したアウディ・フォルクスワーゲン車種２５万台のうち４０～６０％にあたる１０万～１５万台程度が販売停止、認証取消などの行政処分を受けるものと推算している。

環境部関係者は「先週、検察からフォルクスワーゲンに対する『行政処分協力要請公文書』の伝達を受けて検討した」とし「今週中に認証取消、販売停止、課徴金などの行政処分を実施する予定」と伝えた。

これに先立ち、環境部は昨年１１月にフォルクスワーゲン１５車種・１２万台余りが排気ガス再循環装置を操作する形で大気汚染物質を過多排出したとし、フォルクスワーゲンを韓国検察に告発した。検察は、フォルクスワーゲンが車両認証を受ける時に提出する騒音と排気ガス試験成績書を操作していたと明らかにした。