【時論】金正日の中国訪問と南北水面下対話(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.23 17:27
実際、北朝鮮は南北関係と朝米関係の新しい活路を模索してきた。 金委員長が訪朝したカーター元米大統領を媒介に南北首脳会談を提案したことや、これまで朝米対話の議題と見なしてきた韓半島平和問題と核問題を6カ国協議の枠組みで受け入れたのも変化した部分だ。 こうした点で今回の訪中も、長春-吉林-図們江流域開発協力、羅津(ナジン)-先鋒(ソンボン)の物資輸送路確保などの単純な経済協力を越えて、南北関係改善および非核化会談と関連し、新しい合意を通して6カ国協議のモメンタムを生かそうという意図がある。
現在の韓半島状況は、韓米協調体制がこの局面を主導するのも次第に難しくなっている。 米国務省のキング北朝鮮人権問題担当特使を団長とする米国食糧調査団の最近の訪朝後、朝米関係に変化の徴候があり、特に米国がワンポイント査察と6カ国協議の連係をひたすら拒否するのも難しい状況だ。 したがって政府が一貫性のある対北朝鮮政策の結果、いつよりも強力な対北朝鮮テコを持つようになったという自評とは違い、これが持続可能な対北朝鮮政策になるのは難しく、周辺国の戦略的忍耐も限界を表している。