ノーベル文学賞のイシグロ氏、母は長崎原爆の爆風でけが
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.09 09:53
ノーベル文学賞を主管するスウェーデン・アカデミーは今年も意外な選択をした。受賞者に選ばれた日系英国人作家カズオ・イシグロ氏(63)は韓国国内の読者に馴染みのない作家ではない。イシグロ氏の多くの作品が翻訳されているうえ、小説を原作にした映画『日の名残り』と『わたしを離さないで』が国内で上映され、注目を集めた。
しかし読者の相対的な無関心の中、作家として存在感は薄い方だった。海外でも事情は同じで、英ブックメーカー「ラドブロークス」の受賞者ベッティングでイシグロ氏は順位にも入っていなかった。小説『日の名残り』で英国最高の文学賞ブッカー賞を受賞するなど優秀な作家という点に異論はないが、誰もノーベル賞と関連づけなかった。イシグロ氏の作品を翻訳した韓国の翻訳者さえも意外という反応を見せているほどだ。