【時視各角】文在寅の考え、安哲秀の考え、国民の考え=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.27 16:17
<3>国民の考え=2人とも錯覚が深刻だ。文在寅氏が最もリードしているのは事実だが、越えるべきヤマが多い。まず、潘基文氏が「大統領選挙前の改憲」を公約し、親文派が最も恐れてきた「反文連帯」の構築を始めた。たとえ文在寅氏が執権しても拒否層があまりにも強固であるうえ、少数与党の国会構図のため早期に植物政府になると予想される。今すぐ改憲要求に呼応し、「協治」の意志を体で示すことだけが生き残る道だ。安哲秀氏の錯覚はさらにひどい。潘基文氏が脱落すれば大統領選挙は安哲秀氏と文在寅氏の一騎打ちになるという考えからして幻想だ。安哲秀氏がどうやって保守を代弁するのか。THAAD(高高度防衛ミサイル)配備に反対して弾劾にオールインし、民主党よりも左寄りとまで言われているではないか。
潘基文氏が途中下車すれば、劉承ミン(ユ・スンミン)正しい政党議員や黄教安(ファン・ギョアン)首相など保守の嫡統を自認する候補が必ず出てくる。特に危機感が強い伝統保守層は、黄教安氏のような朴槿恵(パク・クネ)アバターをむやみに推して大統領選挙戦を二極化しようとするかもしれない。極右・極左のチキンゲームに安哲秀氏は外に押し出される可能性が高まる。