徐慶培氏、基礎科学に約280億円拠出…「ノーベル賞を期待」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.02 08:26
個人資金で作った国内初の基礎科学財団がスタートした。国内2位の株式富豪(約9兆1100億ウォン、約8400億円)の徐慶培(ソ・キョンベ)アモーレパシフィックグループ会長(53)が私財3000億ウォン(約280億円)を拠出して作った「徐慶培科学財団」だ。政府を除き基礎科学分野を支援する機関は2013年にサムスン電子が3000億ウォンを出したサムスン未来技術育成財団が唯一だった。海外の場合、故アルフレッド・スローン元GM会長が1934年設立した米国のアルフレッド・P・スローン財団などがある。スローン財団はノーベル賞受賞者だけで43人を輩出した。
1日、ソウル中区(チュング)世宗大路(セジョンデロ)の韓国プレスセンター20階で開かれた財団スタート記者懇談会に徐会長は財団理事長として参加した。徐会長は「(私が経営を引き受けた後)約20年間で株価が大きく上昇したが、多くの方の関心と助け、愛情なしには不可能だった」としながら「韓国社会に必ず大きなお返しをしなければならないと決心した。財団設立は私が感謝の気持ちを返す方法」と話した。また「成功は自分が努力する部分もあるが、多くの人の助けなしには難しい」とした。