【社説】韓半島非核化「グレートゲーム」が開始

【社説】韓半島非核化「グレートゲーム」が開始

2018年03月31日10時56分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  韓半島(朝鮮半島)の非核化をめぐる南北(韓国・北朝鮮)と周辺列強の「グレートゲーム」が急展開している。南北首脳会談と米朝首脳会談が予定された中、電撃的に中朝首脳会談も開かれた。4月中旬には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長がロシアを電撃訪問し、プーチン大統領と会談するという観測まで出ている。森友学園スキャンダルで窮地に追い込まれた安倍首相の日本も6月初めの日朝首脳会談を推進中だ。少し油断すれば一人だけリングの外に追い出されるほど急変する韓半島情勢だ。

  ゲームの目標は非核化だ。問題は目標に進む方法がそれぞれ異なる点だ。米国は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を話している。「先に核放棄-後に見返り」という「リビア式解決法」を要求する。韓国は非核化と北朝鮮体制の安全の保証を一度に交換する大きな枠の解決を前に出している。ゴルディアスの結び目を断ち切るように一括で解決しようということだ。日本は米国の後ろに立っている。北朝鮮の構想は金委員長の訪中で表れた段階的かつ同時的な措置だ。非核化の過程をいくつかの段階に分け、段階別に見返りを受けようという趣旨と理解される。中国の「双軌並行」と軌を一にする。ロシアは中国を後押しする。平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)をきっかけに南北が開いた非核化論議の場が巡り巡ってまた6カ国協議の枠に戻る感じだ。

  ゲームの分岐点は5月の金委員長とトランプ米大統領の会談となる。最上の結果は非核化と韓半島平和ロードマップ作成に合意することだ。最悪はトランプ大統領が非核化に対する北朝鮮の誠意が欠如していると判断して対話の場から出ていくケースだ。そうなれば状況はさらに悪化する。中朝関係が改善し、中国が制裁の裏口を開く可能性が高いからだ。この場合、2つの道が予想される。一つは北核の事実上の容認であり、もう一つは米国の対北朝鮮軍事攻撃だ。ともに想像するだけでも恐ろしい状況だ。

  4月27日に日程が決まった南北首脳会談が重要な理由はここにある。米朝の間隙を調整して「最後」と言われる今回の機会を生かさなければならないからだ。ところが青瓦台関係者は昨日、「リビア式解決法を北に適用するのは不可能だと考える」と述べた。米国の非核化アプローチに正面から衝突する発言だ。その裏には北朝鮮の段階的解決法に同調するというニュアンスがある。トランプ大統領が原則的に合意した韓米自由貿易協定(FTA)改定交渉の署名を北朝鮮との核交渉妥結後に先送りする可能性があるという立場を明らかにしたのはこれと無関係でないという観測が出る背景だ。

  事実なら、韓米が敵前分裂の姿を見せるものであり、強く懸念される。北朝鮮が非核化対話に出てくることになった最も大きな理由は、対北朝鮮制裁に国際社会が一致した姿を見せたからだ。核挑発を繰り返す北朝鮮に対する国際社会の合従が生み出した結果といえる。最近の状況は金委員長が合従を破る連衡作戦を駆使する様相だ。各国首脳との会談を通じて各個撃破に乗り出す姿であるからだ。合従が連衡に崩されないためには初心を忘れてはならない。最大限の圧力による非核化の推進だ。これを主導する米国との隙間が広がってはいけない。今は米国と声を合わせる時だ。政府がこれを銘記することを望む。
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