【コラム】8・15慶祝辞と韓国外交の夢(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.08.19 16:48
デジタル世界が広がる21世紀の外交環境では、小さい国でも特別な議題を先行獲得して意思が似通った色々な国を集めることができる。これだけでなく民間企業、市民団体、専門家ネットワーク、さらに個人に至るまで非政府行為者らの外交的影響力が増大する中で彼らが政府抜きに外交の隙間市場を確保することができる。多者外交の舞台が地域別、イシュー別に機能する数多くの国際機構やフォーラムとして広がるにつれ、「外交の遊び場」は冷戦時代よりもはるかに広く、多様化された。
韓国は短い時間に産業化と民主化を成し遂げた中堅国家だ。だからこそ多者外交の舞台で開発途上国と先進国の間のかけ橋的な役割を果たせる良い位置にいる。サムスン・現代(ヒョンデ)のようなグローバル企業の商品競争力と、大衆文化の韓流も外交的資源として活用できる。韓国人特有の躍動性と創意性は、適切な制度的装置で後押しされれば、市民外交官や海外ボランティアメンバーの躍進につなげられる。例えば韓国国際交流財団は最近、民間機関と一緒に韓国に留学に来た外国人学生と、海外に出て行く韓国の若者を対象に公共外交の草の根ネットワークを結成している。ここに予想よりもはるかに多くの若者が呼応してきた。韓国外交の底辺を広げようとする民官協力体制に希望的な信号を与えたわけだ。