親譲りの原爆の苦痛にも…被害者認定受けられない7600人=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.26 08:57
24日午後、慶尚南道陜川郡陜川邑(キョンサンナムド・ハプチョングン・ハプチョンウプ)の総合社会福祉館3階。韓国原爆被害者協会陜川支部の事務所に入るとすぐ片側の壁に額縁に入れられた10枚ほどの写真が見えた。1945年の広島に投下された原爆の被害者の姿だ。ある写真は炭のように黒くこげた男性だが、口には吸っていたたばこがそのままくわえられている。両腕にやけどを負い顔に斑点が出ている写真もあった。
シム・ジンテ支部長(75)は「私が幼かった時には陜川市場に行けばあの写真の姿の原爆被害者を簡単に見ることができた」と話した。
陜川原爆被害者はほとんどが広島に強制徴用されて行った人たちだ。原爆が投下され、ようやく集めた財産をすべて失いどうにか命だけは助かり故郷に戻った。しかし歓迎する人はいなかった。原爆被害者福祉会館に住むキム・ドシクさん(81)さんは「やけどを負いみすぼらしい姿で市場で物乞いをしたので当時の人たちは私たちを『帰還同胞』ではなく『憂患同胞』と呼んだ」と話した。