◆ＴＰＰで「第２の繊維ルネサンス」

ＴＰＰはベトナム進出繊維会社にメガトン級の恩恵をもたらすと期待される。ＴＰＰ域内では関税がほとんど撤廃されるが、ＴＰＰ国家のうち繊維を主力産業とするところはベトナムだけであるからだ。ハナ大韓投資証券のイ・ファヨン研究員は「繊維・衣類はベトナム総輸出の１５％を占め、全体繊維輸出のうちＴＰＰ加盟国である米国と日本への比率が６０％にのぼる」とし「ＴＰＰが発効すればベトナム生産基地の価格競争力は高まるだろう」と述べた。

キム・ゴヒョン韓国貿易協会ホーチミン支部長は「繊維企業がＴＰＰの恩恵を受けるためにベトナムで生産したり米国から輸入した原糸の使用を増やしている」とし「グローバル繊維会社にも中国からベトナムに工場を移転する兆候がみられる」と述べた。ベトナムで１４年間居住中のキム・ヨンチェ・ソイ貿易（ベトナム法人Ｌ＆Ｓ　ＶＩＮＡ）部長は「台湾企業など中華圏企業も大規模な投資を準備している」とし「これら企業も繊維産業の覇権が中国からベトナムに移っていることをよく知っている」と話した。


韓国繊維産業、ＴＰＰを機にベトナムで「第２の繊維ルネサンス」（１）