【社説】北朝鮮、ゲームチェンジャー3種セット完成…韓国政府・軍に対策はあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.01 11:20
北朝鮮が昨日、2発の短距離弾道ミサイルをまた発射した。先月の発射から6日ぶりだ。北朝鮮がロシア製「イスカンデルM」をモデルにした新種ミサイルを開発する過程で、5月から今回まで4回にわたり計7発を発射した。これは南北9・19軍事合意に対する直接的な挑発行為であり、北朝鮮の弾道ミサイル発射を禁止した国連安保理決議違反でもある。同時に韓半島(朝鮮半島)に新たな緊張をもたらしている。北朝鮮が江原道元山葛麻地域から発射したこのミサイルは前回(高度50キロ)より低い30キロの低高度で250キロほど飛行し、回避機動を試したという。韓国軍が保有する迎撃ミサイルでは防ぐのが難しい。
韓国国防部は北朝鮮のミサイル挑発に対し、過去とは違って直ちに強く反応した。合同参謀本部はこのミサイルを初めて「弾道ミサイル」と規定した。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官もこの日、韓国国防研究院(KIDA)フォーラムで北朝鮮ミサイル発射を電撃公開した。鄭長官は「北の政権と軍が我々を威嚇したり挑発したりすれば『敵』概念に含まれる」と北朝鮮に警告した。与党・共に民主党の李仁栄(イ・インヨン)院内代表も拡大幹部会議で「強く抗議する」と述べた。北朝鮮の相次ぐミサイル挑発の実体と脅威を国防部と与党が認識したのは幸いだ。