中国最大のオンライン旅行会社であるシートリップが１４日、韓国団体観光商品の販売を開始して突然該当商品を全部削除した。シートリップは中国内市場シェア５０％に達するオンライン旅行会社で、２０・３０代が主な顧客層だ。

シートリップはこの日午後、本社役員会議で中国人の韓国団体観光商品の販売を決めて団体観光商品をホームページに一斉に掲載した。

だが、便りが伝えられて夕方７時ごろ、シートリップはすべての韓国団体パッケージ商品をホームページから削除し、既存のように個人自由旅行商品だけを販売している。

シートリップ側は韓国団体観光商品の販売決定が韓国メディアで報じられると、慌てて悩んだあげくに商品を削除することにしたと伝えられた。

観光業界消息筋は「今日午後からシートリップが韓国団体観光商品を販売することにし、当局も許可したと理解している」としながら「だが、シートリップにすべての関心が集中されると、慌てて商品を削除する騒ぎが起きたと見られる」と話した。

中国政府はＴＨＡＡＤ（高高度ミサイル防衛）体系配備の決定以降、昨年上半期から韓国団体観光を制裁している。

これに先立ち、韓国団体観光の許可を得た中国内一部の地域でもオンライン上で韓国観光商品を販売したのが韓国メディアで報じられると密かに削除するなど、ＴＨＡＡＤによる影響を受けないために中国旅行会社が顔色をうかがっている。

また、今年に入り、北京、山東、重慶、上海など韓国団体旅行が可能な地域を増やしたが、依然として「四不政策（旅行商品のオンライン販売禁止、クルーズ旅行禁止、チャーター便利用禁止、ロッテ商品禁止）」を維持している。