【中央時評】憂鬱な世界1位サムスン電子(1)

【中央時評】憂鬱な世界1位サムスン電子(1)

2017年07月12日08時31分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  サムスン電子が世界最高の企業に君臨した。48年ぶりに成し遂げた夢だ。サムスン電子の4-6月期営業利益は一時雌雄を争ったLGエレクトロニクスの売上額(14兆ウォン)とほぼ同じだ。だが、サムスンは沈鬱だ。今月6日、史上最大の実績を伝える報道資料は無味乾燥だった。売上高と営業利益の推定値を入れた、たった2行の文章だけだった。李健熙(イ・ゴンヒ)会長は3年間病床に臥せったままで、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が拘束されているためだ。

  過去10年間、世界半導体市場が逆成長したのはたった2回しかない。2008年と2012年だ。そのたびごとにサムスン電子の動きは特異だった。2008年にリーマンショックが襲い、半導体市場は22%も萎縮した。同年10-12月期、サムスン電子は衝撃的な7400億ウォン(現レートで約733億円)の営業赤字を出した。だが、2009年新年連休に、サムスン電子の李潤雨(イ・ユンウ)代表が静かにソウル漢南洞(ハンナムドン)にある 執務室承志園(スンジウォン)を訪れ、李健熙会長に会って行った。そして2月18日、突然「超格差戦略」を宣言した。予想をひっくり返す攻撃的な投資が続いた。同年、ドイツ半導体メーカーのキマンダは経営破綻した。サムスンは「チキンゲーム」で生き残り、11兆ウォンの営業利益で華々しく復活した。

  2012年も運命の一年だった。当時、半導体不況は世界3位だった日本のエルピーダまで崩壊させた。だが、瑞草洞(ソチョドン)社屋に毎日出勤した李健熙会長は「超格差の拡大」を注文した。2位との技術格差をもっと大きく広げて圧倒的1位を占めようというのだった。同年、サムスンは「ギャラクシーS」で稼いだ営業利益(29兆4700億ウォン)の半分近くを半導体とディスプレイの投資に回した。今日の「半導体スーパー好況」の黄金時代の基礎はこの時に築かれた。

  半導体は生産ライン一つ作るのに15兆ウォンという資金と2年という時間が必要だ。これまでのサムスン半導体の奇跡はオーナーの果敢な決断、未来戦略室の効率的なコントロールタワー機能、そして系列会社の自律経営という三拍子がそろっていた。だが、いま李健熙会長と李在鎔副会長は経営不在中で、未来戦略室は解体された。

  2年前、半導体市場調査機関であるIHSは「DRAM市場規模は2015年486億ドル→2016年442億ドル→2017年441億ドルへと縮小するだろう」と予想していた。だが、現在、IHSのDRAM市場予想は全く違う。「クラウディングとデータセンター、モノのインターネット(IoT)が急速に拡大し、2017年には1038億ドル、2018年には1070億ドルへと膨張するだろう」。わずか2年で天国と地獄を行き来するほど、半導体市場は未来を見通すことが難しい。

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