【コラム】ホモ・エコノミクス朴槿恵(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.02 15:58
自分たちの利益を守るために団結している利益集団は社会改革の障害物になる場合が多い。鉢巻きをして生存権闘争だと声を高めれば世論も温情的に流れる。結局、票に敏感な政界が出てきて改革は鈍る。
利益集団の前で改革が挫折するのは、国民全体が享受する制度改革の利益は広くて大きいが、個々人に渡る利益は小さいからだ。半面、制度改革の被害は少数の人に限られるが、当事者には大きな損失となる。制度改革で消費者が享受する小さな利益を一つ一つ集めれば利益団体の損失を圧倒するはずだが、消費者(国民)は個別的に小さな利益に敏感でない。したがって生存がかかっている利益団体の大きな声に社会全体の公益が振り回される。