【中央時評】シリア危機と韓半島安保
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.14 12:31
オバマ米大統領がシリア空襲を延期したことをめぐり、国際世論は分かれている。英ロンドンで発行される日刊紙デイリーテレグラフのある評者は「米国と西側の外交にとって史上最悪の日」とした。一方、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、オバマ政権が外交的解決方法を見いだすため、ロシアをはじめとする国連安保理常任理事国と協力する意思を見せたとして歓迎した。ワシントンでは、シリアの化学兵器使用に対する大統領の反応に問題があるという評価が圧倒的だ。国際安保問題で米国のリーダーシップがこうした不確実性を誘発する場合、地球全体に波紋が広がるからだ。韓半島には次の5つの結果を招くことになる。
一つ目、今回の事態が米国の抑制力に対する平壌(ピョンヤン)の評価にどんな影響を及ぼすか心配しなければならない。シリアのアサド大統領は米大統領の禁止ラインを越え、化学兵器を大量に使用した。北朝鮮はより多くの化学兵器を保有していると知られ、国際規範を違反することにためらいも少ない。過去の北朝鮮は、大量破壊兵器を使用する場合、米国がすべての力を総動員して対応するかもしれないという可能性を考慮しなければならなかった。その北朝鮮が今は危機事態が生じた場合、テロ目的で化学兵器を制約的・戦術的に使用できる余地が増えたと考えるかもしれない。