安倍がいくら円を刷っても「1ドル=100円」で阻まれる円安(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.03 09:15
いま日本では珍しいことが起きている。日銀が3月までは毎月3兆4000億円、4月からは月7兆円の金融緩和をしているにもかかわらず、物価はむしろ落ちている。3月の消費者物価指数は前年比0.9%下落した。日本円の価値がそれだけ上がった。これでは1ドル=100円台に入るのは難しい。お金をいくら刷っても物価が落ちるというのは、お金が回っていないという意味だ。
大信証券のキム・スンヒョン投資戦略部長は「日本で増えた通貨の相当部分が都市銀行の日銀預金となっている」と指摘した。都市銀行の中央銀行預金はほとんど準備金の性格だ。顧客が預金引出を要求する場合に備えて置いておく資金だ。これが増えるというのは、貯蓄がそれだけ増えたということだ。
日銀が消費心理を刺激して景気を浮揚しようとお金を印刷しているが、実際に日本の消費者はお金を使わず貯蓄している。“失われた20年”の間に定着した習慣だ。企業は投資をしない。投資をして雇用を増やし、これが消費につながってこそ、景気が回復して物価が上がるはずだが、そうなっていない。