【グローバルアイ】習近平と中・朝・東問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.01 09:01
韓国の対中外交で最も惜しまれるのが易地思之(相手の立場で考える)だ。韓国の立場で中国はよく分析しているが、中国の立場で韓国を見ることに関しては非常に弱い。韓国の外交が米国や西欧中心の思考で中国を眺めることに慣れてしまったためだろう。
中国の習近平国家主席の訪韓を控え、期待に膨らんだ韓国の外交がまさにそうだ。「戦略的協力パートナーシップ関係から全面的戦略協力パートナーシップ関係への格上げに対し、中国がより積極的」という外交当局者の言葉、「習主席が北よりも韓国を先に訪問することの含意は大きい」という尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の発言が代表的な例だ。しかし中国の立場で見ると、今回の訪韓は期待より「懸念」または「悩み」を先にするのが順序だろう。なぜか。中国の韓半島専門家や外交官に会ってみると、今回の訪韓にかける期待は大きく3つある。
1つ目は、韓国の中立化だ。米国との新大国関係設定に力を注ぐ中国は、米国に偏る韓国は望ましくない。韓米が密着するほど米国のアジア回帰戦略に弾みがつき、結局、中国の安保にプラスにならないという判断からだ。経済は中国に依存し、安保は米国に依存する韓国の二股は修正されるべきということだ。閻学通・清華大国際問題研究所長は、将来韓国と同盟を結び、韓国を中米の中間に縛っておくのが中国の利益になるという論理を展開するほどだ。結局、韓国は中国の中立要求にいかなる形であれ、答えを出すしかない状況となった。これは明らかに期待ではなく悩みであり苦衷だ。