韓経:【取材手帳】リーダーシップに追いつかない現代自動車の「儀典」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.17 16:59
12日午前10時、ニューヨーク国際オートショーが開かれたマンハッタンのジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター。現代自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長が展示場を見回すという話を聞き、現場に到着した時には彼を簡単に探すことができると考えた。スーツ姿の職員が彼とともに群がっている様子を頭の中で描いていたためだ。
予想は見事に外れた。展示場の所々を歩き回ってみたが、鄭副会長がどこにいるか予想すらできなかった。かろうじて鄭副会長を「発見」してから、その理由が分かった。彼はカジュアルなシャツにジャケットも着なかった。靴はスニーカーだった。通常、観覧客と同じ格好で2時間ほど、ほぼ一人で歩き回りながらあちこちで展示されている自動車を真剣に見ていた。
ニューヨークは世界のどこよりも職員がトップの儀典に厳しいと言われているところだ。予期せぬ交通状況のためにビジネスミーティングから軽い食事まで、動線を考えることすら容易ではない。