【韓半島ウォッチ】北朝鮮の核問題、合理的な非核平和政策で解決を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.22 15:12
韓半島(朝鮮半島)上空を覆っていた北核の暗雲が破裂音を出している。今回の4回目の核実験は水素弾実験とは距離があるが、少量の核融合物質が配合された核分裂弾である可能性が提起されている。大統領は国民向け談話まで発表し、今回の事態を危機と規定したが、非核化をもたらすこれといった対応策は出せていない。国際協力も揺れている。
当局者の危機感ほど北朝鮮の核問題は実際に深刻な状態だ。まず、北朝鮮は原子炉の再稼働および新しい原子炉の建設、核濃縮施設の稼働など核物質確保体制を整え、生産に入ったとみられる。北朝鮮は現在、核兵器10-15個を製造できる核物質を保有している。5年以内に20-130個の製造分を確保するという推算だ。また、北朝鮮は探知と迎撃が難しいミサイル能力を持続的に向上させてきた。何よりも重要なのは、北朝鮮がすでに韓国を射程圏とするスカッドおよびノドンミサイルに搭載できるほど核弾頭の軽量化に成功したということだ。スカッドとノドンの移動式発射能力も確保し、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)能力の確保に進んでいる。これを総合すれば、韓国に対する核脅威はすでに厳然たる現実であり、さらに急速に悪化しているということだ。