これに対してサムスン電子はこれまで韓国ウォンの価値が上昇して海外価格が相対的に安くなって国ごとに物価が異なるという点などを考え合わせる必要があると解明した。特に国ごとに端末流通構造が違うため、単純比較は無理があるというのが会社側の説明だ。サムスン電子関係者は「出庫価格はメーカーが一方的に決めるのでなく各国の移動通信社と協議して決めること」とし、「また、主力モデルの事態が国家ごとに異なるという点も考え合わせなければならない」と話した。

彼は「韓国の消費者が高仕様製品を好むため韓国内のモデルはデジタルマルチメディア放送（ＤＭＢ）、ロング・ターム・エボリューション・アドバンスト（ＬＴＥ－Ａ）、メモリー容量、アフター・サービスなどが海外より進んでいる」とし、「韓国の消費者を差別しているということはない」と付け加えた。

それでも韓国の端末価格は世界最上位圏だ。ガートナーが経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の２９カ国のプレミアム・フォン（スマートフォン）価格を分析した結果によると韓国は２０１２～２０１４年の３年連続で米国に続き２位となった。韓国はこの期間に４２６．２ドルから５４６．２ドルに価格が大きく上がり、米国（５２０．６ドル→５５６．０ドル）との格差が減っている。新政治民主連合の文炳浩（ムン・ビョンホ）議員は「１人当りの国民所得水準を考えれば韓国の端末価格は世界で最も高い」とし、「出庫価格引き下げ、中・低価格端末発売などにより端末価格のバブルを取り払わなければならない」と主張した。

端末流通構造改善法の効果が不十分な原因を下がらない出庫価格に見出す見解もある。ある移動通信会社の役員は「海外とは異なり韓国ではメーカーのバーゲニング・パワー（価格交渉力）が移動通信会社より強い」とし、「不法補助金を減らし端末出庫価格の引き下げを誘導することが政府の意図だったが効果が出ていない」と話した。


ギャラクシーＳ６出たが…海外より最高３９万ウォン高いＳ５（１）