【社説】「過去の歴史」反省なき日本の防衛協力指針改正
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.10 10:07
日本の自衛隊の活動半径が全世界的に拡張される。日米政府は8日、東京で防衛協力小委員会を開いて、米軍を支援する自衛隊の作戦範囲を世界規模に拡大する内容の防衛協力指針(ガイドライン)改正案の中間報告書を採択した。このまま最終案が確定する場合、韓半島(朝鮮半島)をはじめとする北東アジア情勢にも少なくない波紋が予想される。
旧ソ連の侵攻に備えて1978年に初めて制定された日米防衛協力指針は、北朝鮮の核威嚇の余波で97年に一度改正された。中国の台頭が新たな威嚇要素に浮上しながら昨年10月、両国は今年の年末までに再び改正することで合意した。再改正に先立ち、日本政府は7月に憲法解釈を変更し、同盟国が攻撃を受ける場合は自国が攻撃を受けたものと見なして共同対応できる権利である集団的自衛権の行使が可能になるよう手を尽くした。この点が今回の改正案に積極的に反映された。日本の力を借りて中国を牽制しようとする米国の意図と、この機会に戦後体制の束縛から脱却して戦争ができる普通の国に変貌しようとする日本の下心が合致した結果だ。