【時論】安全意識が定着しなければ提川惨事は再発する=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.04 09:33
2つ目、すべての階に火災が急速に拡散する構造的な問題を解決しよう。駐車場の確保が容易なピロティ構造は1階に出入り口を設置するが、すぐに階段と連結する。今回の事故で確認されたように、出入り口に防火扉を設置するだけでも有毒ガスの流入を防ぐことができた。現行法上1階は美観と便宜性を考慮し、防火扉を設置しなくてもよい。このような例外規定が被害を拡大したのだ。
2010年の釜山火災でドライビット工法の危険性が指摘されると、政府は30階以上の建物に対して外壁に不燃材を使用するよう建築法を改正した。議政府火災でもドライビット工法が問題になったが、該当建物は10階建てだった。現在は6階以上の外壁に耐火性能基準を適用するよう強化されている。問題は法を遡及適用できず、新築の建物に適用しているだけで、従来の建物は死角地帯という点だ。韓国はいかなる法でも例外規定が多い。一方、日本は例外規定を好まない。安全関連法が作られれば誰でも例外なく守らなければいけない。我々も安全では例外を置かず強力に施行し、国民も必ず従う社会的雰囲気を作っていく必要がある。